耳にする機会が年々増えている「溶連菌」。
溶連菌感染症は、
発熱や喉の痛み、そして全身への発疹が特徴です。
とくに溶連菌による発疹はかゆみを伴う場合がほとんど。
我が子が溶連菌の発疹で痒がっていたらかわいそうで、
いつまで続くのか、気になりますよね。
そこで今回は、
溶連菌に感染するとどうなるか、
とくに発疹がいつまで続くのか、完治するまでどのくらいかかるか
に焦点を当ててまとめていきたいと思います(^ ^)
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溶連菌に感染するとどうなるの?
溶連菌という細菌が主に喉、皮膚に感染することで
「溶連菌感染症」という病気を引き起こします。
溶連菌の症状はどんなものでいつまでかと言うと、
まず喉が痛くなり、続いて38〜39度の発熱。
このとき頭痛や吐き気を伴う場合もあります。
これだけなら他の風邪やインフルエンザなどと似た症状で区別がつきにくいですが、
発病から1〜2日目には、
溶連菌感染症の特徴的な症状ともいえる「発疹」が!!
顔や体に小さくて赤いブツブツがたくさんでき、かゆみを伴います。
さらに2〜4日目には、舌の表面がイチゴのように赤くブツブツとした、
「イチゴ舌」と呼ばれる状態になることもあります。
そして他の症状がおさまった5〜6日目以降には、
手足の指先から皮が剥ける「皮膚落屑」という症状がみられる場合があります。
発症する時期は1年中!
特に喉からの感染は12〜3月、皮膚からは7〜9月が多いようです。
咳やくしゃみ、唾液から感染するだけでなく
発疹のできた皮膚に触れることによっても感染する(!)ので注意です。
感染力が高い期間は、
発症後〜抗生物質を飲んで24時間過ぎるまでの間。
気づいたら早めに受診をし、その後もしばらくはお家で安静にしていましょう!
溶連菌の気になる発疹。いつまで続くの?
溶連菌感染症による喉の痛みや発熱は、
病院で処方された薬を飲めば2〜3日でおさまります。
しかし、厄介なのが発疹です。
発疹が治るまでには、
治療後から数えてだいたい1週間ほどかかります。
1週間とはいえかゆみがあると、とくに小さな子供はかき壊してしまったり、
眠れなくなったりといろいろな弊害が出てくるので大変ですよね(^^;
とくに夏場は、かき壊してできた傷からとびひになってしまいやすいので、
注意が必要です。
また、溶連菌感染症による発疹は、
塗り薬を塗っても効果がありません。
かゆみがひどくて眠れないときなどは、
つい家にある適当な塗り薬を塗ってしまいたくなりますが、それは危険な行為かも!!!
乾燥によるかゆみを抑えるのによく使うロコイド軟膏などは、
ステロイドが入っているので感染症を悪化させてしまうおそれがあります。
虫刺されのときに使うムヒ軟膏にもステロイドが
入っているものもあるので、注意してください。
溶連菌感染症のかゆみ対策には、
内側からの薬でないと効かないので、
かゆみ止めの飲み薬(抗ヒスタミン剤)を飲む必要があります。
かゆみが気になるときは、かかりつけの病院で相談し、処方してもらってください。
薬が効けばピタリとかゆみがおさまるので、だいぶラクになりますよ(*^^*)
溶連菌が完治するのはいつまで?
溶連菌感染症の抗生物質は、7〜10日分処方されます。
普通の風邪のときよりも多いですよね。
症状が改善されたからといって、
途中で薬を飲むのをやめるのは絶対にダメです!
体の中に残った菌が原因となり、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの
合併症を起こす危険があるからです。
こちらは入院も必要になるほどの重病ですので、なんとしてでも避けたいですよね。
薬は医師に処方された通りに、最後まで飲み続けましょう。
また、手足の皮が徐々に剥ける「皮膚落屑」ですが、
3週間もすれば自然とおさまります。
手足の落屑は、ずるりと皮膚が剥がれることもあり驚いてしまいがちですが
あとは残らないので、安心です。
まとめ
喉の痛みや発熱から発疹、皮膚の落屑までと症状が盛りだくさんなうえ、
合併症の危険もあるという溶連菌感染症。
かかってしまったときは、
早めの受診と医師の指示どおりに薬を飲むこと
が何よりも大切です!
また、感染症によるかゆみの際は、適当な塗り薬は塗らないこと。
きちんと医師に相談し、処方されたものを用いて治すよう覚えておきましょう。
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